WORDS

あ行

IRC(アイアールシー)
ネオサイタマにおける一般的な通信プロトコル。
Y2Kと電子戦争によって旧世紀のテックが一度壊滅的被害を受けているため、
ネオサイタマで用いられるUNIXプログラムや通信プロトコルの一部は動作原理がブラックボックスとなっており、極めていびつな進化をとげている。
IRCコトダマ空間
単純にコトダマ空間とも呼ばれる。高位のハッカーのみが認識/ダイヴできるヴァーチャル・リアリティめいた空間。
ハッカーたちの伝説によると、認識者となった者は無限の地平を自由自在に飛翔し、感覚的、直感的にプログラムを再定義してルールを書き換え、
人智を超えた速度で電脳空間戦闘を行えるようになるという。
ヴァーチャル・リアリティ空間とは異なり、誰にプログラミングされたものでもなく、常人からはIRCシステムテキストの羅列にしか見えないため、
一般市民はむろん裏社会や暗黒メガコーポの間ですらコトダマ空間の存在は認知されておらず、「薬物トリップしたハッカーたちのたわごと」とみなされている。
なお、ソウカイ・シックスゲイツのダイダロスによって指摘された通り、全てのコトダマ空間認識者は、この空間の遥か上空で回転浮遊する謎の巨大黄金立方体を知覚している。
アイエエエエ!
ネオサイタマにおける一般的な人々の悲鳴。ニンジャと遭遇した場合は、これに失禁を伴うことが多い。
アメリカン・コミックにおける典型的な悲鳴「AIEEEE!」に由来している。
アイサツ
ニンジャは敵同士であっても必ず戦闘前にアイサツを行わねばならないとされる(古事記暗号)。
掟破りのシツレイとされるのは、オジギなどのアイサツ動作中に攻撃を仕掛ける事である。
逆に言えば、アイサツ中の無防備状態に攻撃を仕掛けるのでなければ、アイサツが実際に行われる前のアンブッシュ攻撃などは咎められない。
また、大規模なイクサなどで多人数のニンジャ同士が相対した場合、それぞれの代表者によるアイサツをもって個別のアイサツに替える事が許されている。
アーチ級ニンジャソウル
憑依したニンジャソウル自体の強大さを格付けする言葉。
最上位はアーチ級ニンジャソウル、神話級ニンジャソウルなどと呼ばれる。その下にはグレーター級、レッサー級などが続く。
ショーゴーに憑依したパンク・ニンジャや、ヤモトに憑依したシ・ニンジャなどが、アーチ級ニンジャソウルにあたる。
ただし、ニンジャの強さはニンジャソウルの格のみによって決まるわけではない。全てはカラテなのだ。
イッキ・ウチコワシ
私有財産の否定を主張し、ネオサイタマで日々ゲリラ戦を繰り広げる武装革命組織。
「進歩!」「革命!」「暴力!」などのシュプレヒコールとともに一糸乱れぬ革命的闘争を行う。
組織上層部にはニンジャが在籍。
組織を束ねるバスター・テツオの正体は構成員の間でもはっきりとは把握されておらず、ニンジャなのかどうかも不明。
地域のレジスタンス住民の要請に応えて戦闘エージェントを派遣する事もしばしばある。
インガオホー
因果応報めいた神秘的な言葉。
善かれ悪しかれ、物事の結果には必ず引き金となるカルマ因子が存在するというブディズムの考え方。
解りやすい例としては、ウカツな攻撃がカウンター攻撃を受けたり、
なんらかの罪悪を犯した者が窮地に陥ったおりに「ざまを見よ」あるいは「何たることか」的なニュアンスで用いられる。
インストラクション
弟子に対するセンセイの教え。ニンジャとなった者は子孫を残せぬため、後継者に己のカラテやジツなどの情報遺伝子を残そうとする本能があると考えられる。
そのために行われるのがインストラクションであり、インストラクションを行うための場としてドージョーやクランが作られる。
ウカツ!
迂闊だった時に使われる言葉。
ウシミツ・アワー
丑三つ時あるいはウィッチング・アワーめいた言葉。だいたい深夜2時とかその辺であろう。
妖しげなアトモスフィアが満ちる、いわゆるニンジャの時間。
ネオサイタマ全域のジンジャ・カテドラルではウシミツ・アワーを告げる不吉な鐘がつき鳴らされる。
江戸戦争
ニンジャの支配する「平安時代」を終わらせた大戦争。
エド・トクガワを筆頭とするエド軍にヴァレイ・オブ・センジンの地にまで追いつめられたニンジャ達は、キンカク・テンプルに立て籠もり、謎のハラキリ儀式を敢行。
彼らは数千年後に復活を果たすために肉体を捨て、ニンジャソウル存在と化したとされる。
これ以降、歴史はモータルの手によって書き換えられ、ニンジャの真実は闇に葬り去られたとも。
余談だが、作中日本における時代区分は「暗黒時代」「平安時代」「江戸時代」「近代/現代」しか存在しない。
オムラ・インダストリ
ネオサイタマの重産業を支配する暗黒メガコーポ。
役員はオムラ一族で固められており、積極的に兵器やロボニンジャの開発に投資している。
ヨロシサン製薬同様ソウカイヤとの親密な関係を持っているが、クラウドバスターなど重サイバネ改造を施された社員ニンジャを独自に在籍させてもいる。

か行

カツ・ワンソー
最古のニンジャにして、全ニンジャの祖。
ニンジャ神話によれば、彼はデウカリオンの大洪水と同時期に生まれ、最後はフジサンの斜面の戦い(バトル・オブ・ムーホン)で滅びたというが、その真偽のほどは定かではない。
カラテ
①体系化された戦闘技術の総称。(例:「素手のカラテ」、「棒のカラテ」、「イアイのカラテ」)
②ニンジャの戦闘能力の源となる不可視のエネルギー概念。
③「カラテ」という名の武道。
キョート共和国
日本から独立した自主国家。
キョート空港は磁気嵐突破テクノロジーを有しており、日本列島と世界を繋ぐ玄関となっている。
キョートの首都ガイオンは世界有数の観光都市として知られ、等間隔で立ち並ぶ五重塔、高度制限を設けられ美観を重視した秩序だった街並みを持つ。
一方で、ガイオンの地下には逆ピラミッド型の多層都市アンダーガイオンが存在しており、貧困層は光差さぬ地下に押し込められている。
ネオサイタマに転校してきたヤモトとショーゴーは、ともにアッパーガイオンの出身である。
クローンヤクザ
ヨロシサン製薬が開発・流通させるクローンのヤクザ兵士。
暗黒メガコーポやソウカイヤなどが主な納品先である。
あるヤクザから採取された同一の遺伝子を持っており、ヤクザスラングで恫喝し、タンを吐く。
クローンなので一体一体は見分けがつかず、非人間的なまでの統一感をもって行動する。
Y-12型、Y-13型などの型番を持ち、バイオプラントで製造される。
その血は赤ではなく緑色をしており、噴き出すゴア血飛沫は緑である。
そののち空気に触れて酸化、人間のそれとは多少違った色の赤色に変色する。
ケジメ
失敗に対する償い、反省を表すために指を切断する行為。
失敗の大きさによっては指以外を要求される場合もある。
さらに上位の概念として「セプク」が存在。
ゴウランガ
未だ作中で最も謎とされる言葉。主に感嘆を示すと思われるが、祈りや弔いを意味する場合もある。
原作者いわく「スピリチュアルな言葉」。
古事記
ブック・オブ・エンシェント・シングス。
日本の古事や伝承が記された書物。一般的に流布している。
しかしニンジャ考古学者の研究によれば、古事記にはニンジャの秘密を記した暗号文書、およびマッポーカリプスの到来を予見した終末預言書めいた恐るべき性質もあるという。

さ行

サイオー・ホース
コトワザ。思いがけない出来事が巡り巡って、バタフライ・エフェクト的な僥倖を呼ぶ現象。
ザイバツ・シャドーギルド
罪罰影業組合。西のキョート共和国をテリトリーとする謎めいたニンジャ組織。
ソウカイヤとは対立関係にあるという。
ザゼンドリンク
ヨロシサン製薬が製造、販売する、リラックス系ドリンク剤。
用法容量を守らずに摂取すると神秘的なトリップ効果を得られ、一部のハッカーたちの間で御用達となっている。
ナンシー・リーも腰のベルトにザゼンドリンクを複数携行している。
サマーソルトキック
伝説のカラテ技。
サラリマン
サラリーマンを指す。
エリートをカチグミサラリマン、そうでないものはマケグミサラリマンと呼ばれ、カチグミになることはネオサイタマに生きる人々の目標ともなっている。
シックスゲイツ
ソウカイ・シックスゲイツ。
ソウカイヤの精鋭威力部門であり、モータルを脅すばかりでなく、ニンジャ同士の戦闘を行う戦士達の集まりである。
シックスゲイツ(六門)とはいうものの、その構成人数は六人に限られるわけではなく、
これは由来を遥か遡ると、ニンジャ大戦期に伝説のニンジャ六騎士が六つの門を背に円卓会議を行った故事による。
ジツ
ニンジャの操るさまざまな術。
これもニンジャソウルの憑依現象によって、修行シーケンス無しで突然使えるようになる。
そのニンジャ固有のものは「ユニーク・ジツ」と呼ばれる。
カトン・ジツ、フドウカナシバリ・ジツなどが存在。
カラテミサイルもジツの一種であると考えられている。
スシ
ネオサイタマにおける日常的なフードにして完全食品。
ニンジャにとっては体力を回復させるための大事な携帯食でもある。
マグロ・スシやトロ・スシは体力だけでなくニューロンの疲弊をも回復させ、思考速度をブーストさせるという。
スリケン
ニンジャが投げる投擲武器。
クナイ・ダート派とスリケン派が存在するようだ。
ある程度以上のニンジャソウルを持つ者は、自力でスリケンを生成できる。
例えばニンジャスレイヤーは己の血を触媒としてスリケンを作り出す。
セプク
切腹行為のこと。コミットすると実行者は死ぬ。
ハラキリが儀式的ニュアンスを伴うのに対し、こちらは自害行為そのものを指すようだ。
用例として「直ちにセプクせよ!」などが存在する。
ソウカイヤ
ソウカイ・シンジケート。ラオモト・カンを首魁とするニンジャ集団。
ネオサイタマの闇社会をニンジャの暴力で牛耳っている。
威力部隊「シックスゲイツ」には、非ニンジャ相手の恫喝ばかりでなくニンジャ同士の戦闘にも長けた手練れのニンジャが揃っている。

た行

タイピング速度
ハッカーの能力の大半はタイプ速度で判断できる。
ハッカーはUNIXのタイピング速度が速ければ速いほど電子戦闘で有利に立てるからだ。
生体LAN端子をインプラントし、そこにLANケーブルを直結する事でタイピング速度を電子的にブーストする手術が電子戦争において開発され、
戦争後もネオサイタマでは非登録違法手術が横行している。
タマ・リバー
多摩川めいた河川。
チャドー
①茶道。
②太古の暗殺拳。ドラゴン・ドージョーがその奥義を受け継いできた。タツマキケン、ジキ・ツキ、ドラゴン・トビゲリ、アラシノケン等の極めて強力な技を持つ。
 また特殊な呼吸法であるチャドー呼吸は、精神統一だけでなく解毒などの作用も持ち、フジキドを何度となく窮地から救う。
 使用例:「スウーッ!ハァーッ!スウーッ!ハァーッ!」
チャメシインシデント
「日常茶飯事」を指す。
トコロザワ・ピラー
ソウカイ・シンジケートの本拠地にして悪の牙城。
ラオモト・カンの経営するダミー会社「ネコソギ・ファンド」社のヘッドオフィスでもあり、暗黒メガコーポとの商談がしばしば行われる。
ドラゴン・ドージョー
中国地方に隠されたドラゴンニンジャ・クランの拠点。
センセイであるドラゴン・ゲンドーソーは偉大なリアルニンジャであり、近年頻度を増しつつある謎のアンセレクテッド・レザレクション現象を憂慮し、
またニンジャソウル憑依者たちを使って悪事をなすソウカイヤとは当然のごとく敵対していた。
これがラオモトの怒りを買い、ドラゴン・ドージョーはソウカイヤによって放火され、一帯はクレーターと化したため、
生き残ったドラゴン・ゲンドーソーとユカノは中国地方を離れ、ネオサイタマ内の竹林にある秘密の庵に身を隠すこととなる。
なお、中国地方はネオサイタマの北に存在し、さほど距離は離れていないように思える。

な行

ナムアミダブツ!
オーマイゴッド!的なニュアンスで用いられる言葉。
同義語に「ナムサン!」なども。
ニンジャ
平安時代をカラテで支配した半神的存在であったが、ほぼ絶滅し、真実の歴史を忘却され、現在では「ドラゴンや吸血鬼などと同じ、フィクションの中の存在」と考えられている。
ネオサイタマにおいてニンジャと呼ばれる者達は、過去のニンジャソウルが生身の一般人(モータル)の肉体に憑依し、
人間離れした身体能力やジツを突然得た者、すなわちニンジャソウル憑依者である。
なお、ニンジャソウル憑依によらず修行によって実際にニンジャとなった者は、リアルニンジャと呼ばれる。(例:ドラゴン・ゲンドーソー)
ニンジャクラン
ニンジャの流派、集団を示す。
蛇めいたカラテと邪眼のジツを持つコブラニンジャ・クラン、ソニックカラテの使い手たるカゼニンジャ・クラン、
激痛を力に変えるイタミニンジャ・クラン、隠密行動やステルスに長けるシノビニンジャ・クランなど、様々なニンジャクランが存在する。
敵のニンジャソウルの正体、すなわち所属クランが解れば、使うカラテやジツの種類はある程度推測できるため、ナラク・ニンジャはしばしばそれを見抜きフジキドに教える。
また例えば、ビッグニンジャ・クランのニンジャソウルに憑依された者は身体が大きくなるなど、特定ニンジャクランのニンジャソウル憑依には、身体変化がともなうこともある。
ニンジャスレイヤー
本作の主人公、フジキド・ケンジがニンジャと化した姿。
ニンジャ抗争に巻き込まれて妻子を失い、自らも死の淵にあったが、
正体不明のニンジャソウル「ナラク・ニンジャ」の憑依によって復活し、ニンジャを殺すもの、ニンジャスレイヤーとなった。
復讐の為、ソウカイヤのニンジャを全て殺す事を目的とし、ネオサイタマの闇を駆ける。
ニンジャ装束
ニンジャの衣類はニンジャ装束と呼ばれる。
ニンジャ装束にはっきり定められた規格やルールは無い。
布だけでなく、メンポ、プロテクター、アーマーの類いも全てニンジャ装束に含まれる。
極めて強大なニンジャソウルを宿す一部のニンジャは、ニンジャ装束を己のカラテによって生成する事が可能である。
ニンジャスレイヤーは己の流した血からスリケンや装束を生成している。
ニンジャソウル
キンカク・テンプルに蓄えられた古のニンジャの魂。憑依先の人間に対して超人的な力をもたらす。
ニンジャソウル憑依現象
ニンジャソウルの憑依は、ある日突然、極めてアトランダムに起こるため、「アンセレクテッド・レザレクション現象」とも呼ばれる。
近年になってその頻度は増しているが、一般市民はその事実を全く知らない。
憑依直後から対象がニンジャの力を示すケースもあれば、しばらく潜伏しており、何らかの出来事がきっかけで覚醒する場合もある(ヤモトの例など)。

+++ リー先生の研究により、ニンジャソウル憑依と憑依者には、以下のような基本法則が確認されている(未だ研究サンプルが不足しており、例外は存在しうる)。 +++
①大半のニンジャソウルは憑依時に記憶や自我を失い、カラテやジツだけをもたらす。強大なソウルの場合は例外がありうる。
②同性にしか憑依しない。
③生者にしか憑依しない(人工的に死体に憑依させた場合、ゾンビーニンジャを造り出せる)。
④ニンジャとなった者は、人間との間にもニンジャとの間にも子を作ることができない。
⑤ニンジャは人間には戻れない。ニンジャソウルを引き剥がした場合、そのニンジャは死亡する。
⑥憑依の瞬間、憑依先の人間の負っていた傷が驚異的速度で回復し、死の淵から引き戻されることがある。
⑦ニンジャとなった者は老化現象が止まる、もしくは老化の進行が極めて遅くなる可能性が高い。
NRS(ニンジャ・リアリティ・ショック)
一般人がニンジャを目撃すると、恐怖のあまりパニック状態に陥ってしまう症状を指す。
これは「ニンジャなど実在しない、フィクションの中の生き物である」と考えられていた存在が実際に目の前に現れ、恐るべきカラテを振るった事によるものである。
例えば、現実にあなたの目の前に突然ドラゴンが現れて火を吐いたり、ヴァンパイアが吸血している光景などに出くわした場合、
あなたがどのような反応を示すかを考えれば、NRSは想像しやすいだろう。
しかし表社会ではニンジャは存在しないことになっているため、ショックから冷めて冷静になった被害者は、
多くの場合「あれは夢だったに違いない」「幻覚を見た」「何かの見間違いだ」などと考え、自分の正気を保つためにニンジャとの遭遇を忘却してしまう。
その後で再びニンジャに遭遇した場合、ニンジャ・リアリティ・ショック・フィードバックを発症する(第2話)。
ヌンジャ
謎めいた言葉。
ネオサイタマ
カスミガセキ・ジグラットを中心とする日本の首都。
ネオサイタマ知事と都議会は内閣総理大臣・国会よりも強い権力を持つ。

は行

ハイク
俳句のこと。
「ハイクを詠め!」とは辞世の句(デスハイク)の意味を持ち、敵にとどめを刺すときの決め台詞。
バイオ生物
マッポー級に汚染されたネオサイタマにおいて、多くの動植物は遺伝子組換えなどのバイオテック影響下にある。
バイオパンダ、バイオスズメ、バイオ水牛等が知られる。
ヨロシサン製薬はそうしたバイオテクノロジーのパテントの九割を取得している。
中国地方のジャングルは野生化したバイオ生物で溢れている。
バイオ生物度が高いものは、クローンヤクザと同様に緑色の血を持つ。
またその中の一部(主に愛玩用や兵器用)は、生命維持のためにバイオエキスやバイオインゴットの摂取を必要とする。
バイオニンジャ
ヨロシサン製薬の禁断のバイオテックによって造り出された戦闘用ニンジャたち。
生命維持に必ずバイオインゴットを必要とする。
AIで動作するオムラのロボニンジャと違い、バイオニンジャには確かにニンジャソウルが憑依している。
BACK IN BLACK(バック・イン・ブラック)
OPの映像は書下ろしエピソード「バック・イン・ブラック」のあらすじに準ずる(「起」BD特典の小冊子に収録)。
ニンジャスレイヤーはミュルミドンを殺害後、7日に渡り、ナラク・ニンジャの意志下でソウカイヤのニンジャを大量に殺害した。
フジキド・ケンジの魂はこの殺戮の中で消耗し、悲劇的な結末は間近と思われたが、ドラゴン・ゲンドーソーが秘儀イエ・モトにより彼の正気を取り戻させた。
ドラゴン・ゲンドーソーはナラク・ニンジャの力を封印し、フジキドを残して去ったが、既に戦いは止めようのない段階に来ていた。
ソウカイヤは強力なニンジャ、ドミナントをニンジャスレイヤーに差し向ける。
ニンジャスレイヤーはナラク・ニンジャの力を今一度汲み上げ、己自身のカラテによってドミナントを撃退した。
ドミナントの死の報せをトコロザワ・ピラーにおいてもたらされたダークニンジャは、新年の花火とネオサイタマの夜景を見下ろす。
その表情は窺い知れない。
爆発四散
ニンジャは殺害される際に爆発四散する。
これは、内なるニンジャソウルが肉体にもたらすエネルギーの供給が肉体の死によって行き場を失い、破裂する為とされる。
寿命を迎えて死ぬ者や病死する者、餓死、衰弱死などはこの限りではなく、通常の死を迎える。
バーバヤガ
ナンシー・リーがコトダマ空間らしき場所で遭遇した謎の存在。
巨大な老婆の姿を取っているが正体は不明。
バリキドリンク
ヨロシサン製薬が製造、販売する、滋養強壮ドリンク剤。
用法容量を守らずに摂取するとアッパーな麻薬的効果を得られるため、一般市民からも安価なドラッグとして認知されている。
フジオ・カタクラ
ダークニンジャの本名。
妖刀ベッピンを振るう邪悪なニンジャであり、フジキドの妻子に容赦なく止めを刺し、後にはドラゴン・ゲンドーソーをも殺めた。
フジキド・ケンジ
ニンジャスレイヤーの本名。
かつては中流サラリマンであったが、クリスマスイブの夜、
マルノウチ・スゴイタカイビルのレストランで家族でテンプラを食べていた時にニンジャ抗争による爆発事故が起こり、妻フユコと息子トチノキを失う。
ニンジャスレイヤーとなってからは、偽名「イチロー・モリタ」を使うことが多い。
ベッピン
ダークニンジャが用いる超自然の武器。
ラオモトによって与えられたものではなく、フジオ自身がソウカイヤ入り以前から所持していた。
このカタナ自体がなんらかのニンジャソウルを宿しており、フジオも知らぬ太古の秘密を孕んでいる。
ポムポムパンチ
斜め上方に対して繰り出される対空カラテ技。
敵の飛び込み攻撃を撃墜するために用いられる。

ま行

マグロツェッペリン
ネオサイタマの上空を威圧的に泳ぎ回るマグロ型ツェッペリン(飛行船)。
漢字サーチライト、大型モニタ、スピーカーなどを備え、混沌としたネオサイタマの日常光景を作り出す重要な一要素となっている。
暗黒メガコーポの所有するコマーシャル用がその大半を占める。
なお、コケシ型のコケシツェッペリンもポピュラー。
マッポー
ブディズムにおける末法じみた言葉。腐敗した社会や世紀末めいた世界観を表す際に用いられる。
終末論者たちの言葉によれば、やがてマッポーカリプスと呼ばれる最終戦争が起こり、世界は終焉を迎えるという。
マッポは警察であり、似ているので注意されたし。
マルノウチ・スゴイタカイビル
カスミガセキ・ジグラットに次いで、ネオサイタマで二番目に高い高層ビルディング。
マルノウチ抗争の舞台であり、フジキドが妻子を亡くした場所。
フジキドにとって墓標であり、ニンジャスレイヤーとなるきっかけとなったすべてのはじまりの地。
ミヤモト・マサシ
平安時代の哲人剣士にして兵法家。
ニンジャではなくモータルだったと考えられる。
数々のコトワザを後世に残したことで知られる。
武勇にも長け、「ナンバン」「カロウシ」という名のカタナを振るい、二刀流で戦ったという。
ラオモト・カンはミヤモトマサシを深くリスペクトしており、トコロザワ・ピラーのエントランス前にマサシ像が威圧的なポーズで立っているのはそのためだ。
メンポ
ニンジャの顔の下半分を覆い隠す覆面。
おもなものは金属製であるが、マフラー状の布を覆面として用いる者も多い。
ニンジャはニンジャネームとメンポを用いる事で匿名的なペルソナを身にまとう者達であり、9割のニンジャは本能的にメンポを欲するという。
モータル
定命の者。生身の人間を指す。ニンジャではないもの、常人、という意味合いで使われることが多い。

や行

ユウジョウ
お互いのユウジョウを確認する掛け声。
こう呼びかけられて「ユウジョウ!」と返さないのはスゴイシツレイな行為とされる。
ヨロシサン製薬
ネオサイタマのバイオテック業界を支配する暗黒メガコーポ。
キャッチコピーは「ビョウキ、トシヨリ、ヨロシサン」。
クローンヤクザやバイオニンジャの生産元であり、ソウカイ・シンジケートとのつながりが深く、社内にも独自のニンジャ戦闘員を抱える。
なお、リー先生やフォレスト・サワタリも、かつてはヨロシサン製薬の研究員であった。
ヤクザスラング
「ザッケンナコラー!」「スッゾコラー!」「ダッテメッコラー!」などに代表される恐るべき威圧の言葉。
意味は不明だが、善良なる一般市民に対してすさまじい恐怖を与える。
なお、クローンヤクザでない生粋のヤクザは、リアルヤクザと呼ばれ、下っ端のレッサーヤクザや年功を重ねたグレーターヤクザなどに分類される。
リアルヤクザの中でヤクザクランに所属していない者は、フリーランスヤクザと呼ばれる。
ヨロコンデー
喜んで実行させて頂きます!

ら行

ライオン
強大な生物。
ラオモト・カン
ソウカイ・シンジケートを率いる闇の帝王。
悪のニンジャ達の頂点に立つ彼自身も当然のごとくニンジャである。
ネオサイタマの経済を私するコネクションと才覚、カリスマを持ち、イクサにおいても、身に宿した7つのニンジャソウルを駆使する恐るべきカラテによって並ぶものなき力をふるう。
1人の人間が複数のニンジャソウルを宿すことは通常ありえない現象であり、これはリー先生が行った恐るべき研究の成果である。
ラオモト・チバ
ラオモト・カンがニンジャとなる以前にもうけた子息の末子。
頭髪や瞳の色を見るに、明らかに母親は日本人ではなさそうだ。
リー・アラキ
常軌を逸した天才的科学者。「リー先生」と呼ばれる。
ニンジャソウル憑依現象の研究を行う組織「イモータル・ニンジャ・ワークショップ」(INW)の主幹。
もとはヨロシサン製薬からソウカイヤに派遣された研究員であったが、完全なる不老不死を求めるラオモト・カンとの間に強力なコネクションを構築し、独立を果たした。
INWはニンジャに強力なバイオサイバネを移植するだけでなく、バイオ生物にニンジャソウルを憑依させ怪物を作り出したり、
死者にかりそめの命を与えズンビーニンジャとして蘇らせる事すらも可能であるが、ニンジャソウル憑依現象そのものを人工的に行うことは未だ実現できていない。

わ行

ワザマエ
腕前、技量などを指す。
素晴らしいカラテムーブメントが決まった場合などは、「ワザマエ!」とナレーションの合いの手が入る。
さらに優れたワザに対しては「タツジン!」と言われることも。
奇跡的状況に対しては「ゴウランガ!」が用いられる(ゴウランガの項を参照)
Wasshoi!
ニンジャスレイヤーが叫ぶ、禍々しくも躍動感のあるシャウト。
原作者いわく「日本人が己を鼓舞する時に叫ぶ言葉」。

PAGE TOP